情熱のサンバ!カルナバレスコ
3ヶ月住んだリオデジャネイロ。
感動のリオのカーニバル。
しぎはらひろこのアーティスト魂が震撼しました!
日本に帰国し、ボランティアで
サンバチームの衣装デザインを開始しました!
輝くばかりの光の渦、体中を震撼させる音。
人々の魂の叫び。
この世のものとは思えない美のファンタジー。
日常のデザインの仕事とは、
まるで異なった制約のない
純粋なクリエーションの世界。
ブラジルの大地に
息づく様々な生き物達の生命力、
自然が作り出す
神々しいまでに、
完成されたデザイン・極彩色。
年に一度のカーニバルのために、
全てをかける、情熱!
ブラジルには、「カルナバレスコ」という、
カーニバルの総合プロデュースを専門とする職業があります。
テーマに添って数千人の衣装のデザインを創造し形にしていく、夢のような職業です。
いつか、本場リオデジャネイロで、
リオのカーニバルの装デザインをできたらイイナ!と願っています。
毎年の、浅草サンバカーニバルに向けての衣装作りは、
デザイナーとして、モノづくりに対する、自身の中の原点と向き合う大切な時間。
浅草サンバカーニバルの衣装は、パレードのコンセプトを考え、
全体の衣装イメージを決めていきます。
その後、各パートごとの衣装デザインに入ります。
素材・カラースパンコール・パーツ、細部までこだわります。
サンバを始めたのは30歳の時。
翌年出産したひとり娘の
安珠とは、毎年出場しています。
娘とが小さな頃は、おそろいの衣装を作るのが、何よりの楽しみでした。
二人とも、浅草サンバカーニバルのパンフレットに載ったこともあります。
サンバは創作の喜びをかきたててくれる私のテーマでもあります。
オペラがテーマだった年は、貴婦人のドレスをサンバならではのセクシーで、ゴージャスなイメージにデザイン。
アラビアンナイトがテーマの年は金賞を獲得しました。
ある年は、オレンジをモチーフに、ティーン向けにフレッシュに!
フルーツをモチーフにした子供用のデザインママ達に大好評でした。
毎年の浅草サンバカーニバル参加には多くの費用が掛かります。
でも、年代や、職業を超えて、上下関係のない気さくで、熱いつき合いが出来るのもサンバのいいところ。
営業で、全国、いろいろな商店街に呼ばれ遠征しました。出番待ちの、楽屋でも大好きなサンバのためならその時間も楽しく過ごせます。
エスコーラ・サンバサウージは、TV・雑誌などからも大変お世話になりました。
1番の思い出は、エスコーラの代表として表彰祭に上がったことです。
また、「Boom」のアルバムのプロモーションでテレビCMに登場したこともあります。
ダンサー引退を引退したのは、40歳。
この年は、ママ仲間も大勢参加してくれました。
ポルタバンディラの衣装を「お姫様のドレスみたい」といって、とても気に入ってくれていた娘も高校1年生になり、デザイン画だけ渡せば、自分で衣装を作れるようになりました。デザインも自分達で考えるようになりました。
サンバとはレッスンを通して、磨かれたボディを最高に美しく魅せる衣装。
多くの女性たちに輝いて欲しいと思っています。
これからも大切に続けたい事のひとつです。
女性をもっとも美しく魅せるのはカーニバルかもしれません。